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じゃがいもだった あのこ。

  • 執筆者の写真: MEI
    MEI
  • 2017年2月22日
  • 読了時間: 6分

久しぶりにゆっくり机の前にすわってみる

そして ぱったりと更新しなくなっている 「我がかわいそうなブログ」を開けて

写真なんぞをアップしてみるかなあ・・・と重い腰をあげようと とりかかっってはみたものの

やはりすぐに脱線して違うことをしてしまう・・・。

私は一体いつになったら まじめに生きるのだろうか・・?

ひとつだけわかること、それは 今日ではないことは 確かだ。

さて、本日も仕事とはまったく関係ない 昔書いた日記に 「きたならしいイラスト」をつけてみる

かなり前に書いたものなのだが、今と思考が変わっていないのが なんともおそろしい・・・。

長いし、自己満足でまとめてるだけだから 忙しいひとは スルーしてね

以下 過去の日記

2010年 3月30日

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「じゃがいもだった あのこ。」

今日は 一人で 東京なんぞに 行ってみた。 若かりしころは 東京なんて 自分の庭さ!!なんていきがっていたものだが、行きかう人の多さに うんざり・・ こじゃれた 店では オレンジジュースが 700円もしやがる。。 ついには 腹がへり、 デパ地下で買った焼き鳥 おしゃれなお店の代名詞、『パルコ』 の入り口で 立ち食いしている自分・・・ さきほど歩いていた ホームレスとなにか通ずるものがある・・ 季節はもうすぐ 春である。 若いころは 東京に 買い物にくるのが 楽しかったな~~ 焼き鳥をむさぼりつつ、私は そんな淡い青春の思い出に ひたっていた。。 ふいに 私の前を 一人の初老の女性が通り過ぎた、

よくみると小学校時代の 横室(よこむろ)という先生に似ている。。 わたしは なんだかなつかしい気持ちと   いまだに理解できない 横室先生への思い出がよみがえってきた。 横室先生は当時 私が小学校1年生だったときの 担任で、 そのころから おばあさんっぽかったので 生きていても おばあさん。 

もしかしたら・・・ この世のものでなくなっていらっしゃる可能性も当然あるわけで・・

現在どうしていらっしゃるのかわからないが

当時の先生は だいぶ自由人であった。 基本的に 終始眠いご様子なのだが

お昼過ぎになると もう 相当眠いらしく、

居眠りをしながら テストのマル付けをしてるもんだから、まちがった答えや、何もかいていない答えまで  こっくり  こっくり・・の勢いで マル!!

すべて マルなのである!!

一度 100点ではなく、1000点をもらったことも・・。

時々 完全に 落ちそうなところで 『ハッ』とし、目が覚めるのだが すぐにまた うとうとと・・・ しまいには 完全に いびき までかいている・・・ みんな マルがもらえるので 誰一人おこさない。 わたしは その様子が おもしろくって いつも その先生をみていた。

いつもおだやかで まったく怒らない 横室先生のことを みんな好きだったとおもう。 すくなくとも 私は、  そう あの日までは・・・・。 『カレーライス』という 椅子トリゲームをご存知だろうか・・? 地方特有のゲームなのかもしれないので 簡単に説明するが、  たとえば A,B,C,D、Eの子がいたとする。 人数より ひとつ少ない椅子をならべて、一人が鬼。 Aから順に カレーの具。 じゃがいも、たまねぎ、にんじん、お肉・・・とそれぞれ割り振られる。 鬼が 「じゃがいも!!」 と叫んだら、じゃがいものやつらが席からたちあがり 椅子トリゲームをする。 残った子が、鬼。 そして 「カレーライス!!」 と叫んだら 全員がたって椅子トリゲームをするという なんともシンプルで楽しい ゲームである。 このゲームを教えてくれた人こそ、この横室先生なのだが、

彼女。 このゲーム中は いささか 興奮状態になる。 「じゃがいも!!」鬼が叫ぶと 横室は 目を輝かせ 「ほら!!じゃがいもだよおおお!!じゃがいもおお!!」 と大声でまくし立てたりする!! 私たちも 興奮状態になり、みんな ぎゃ~ぎゃ~いいながら鼻をふくらませ ゲームをつづけるのだ!! それは なんといったらよいのか・・・ 一種の トランス状態!! みんな最高に盛り上がり、なにがなんだかわからなくなってる!! そんな 最高の ゲーム『カレーライス』

事件は いつもの ホームルーム中におこった!! その日の カレーライスも みんなものすごいテンションで 教室は異様な熱気に包まれていた。 横室も いつものように 子供たち・・いや、それ以上に 興奮していたわけなのだが、 本日の 横室・・やや 興奮しすぎのような気がしてきた。。 ゲームが 進むにつれ、 横室の声は大きくなり、もはや叫び声のようである!! 言葉もいささか 乱暴になり 「はやくしろおおお!!そら!!にんじんだあ!!いけええ!!」 「なにやってんだあああ!!いそげええ!!」 というように 変化してきた。。 そんな空気に 若干引き気味の 生徒もでてきたころである。 Mちゃんという 少々トロイ子が、 ほかの子と一緒に 立ってしまった!! まあ なんてことない、小さい子が遊ぶゲームなので そんな間違いなんて、よくあることで みんなもそんなこと どうでもいいのであるが、 横室は逃さなかった!!

いきなり めぐみちゃんの腕を わしづかみし、 「おまえは じゃがいもだろおおおおお!!??!!なあ!!? おまえは じゃがいもなんだよあああおおお!!?」 と 鬼の形相で、揺さぶりだした!!! めぐみちゃんの顔は 恐怖でひきつっている!! 私たちも ものすごく きまずい!! 「別にいいじゃん・・」の一言なんぞ、怖くていえやしない・・ 教室は 静まり返った!!! さんざん 揺さぶられた めぐみちゃんは泣き出し お開きかとおもわれた『カレーライス』だったのだが、 横室。

「モウイッカイダ・・。」と 一言・・・。

目が すわっている・・・。 楽しいゲームが もはや どこかの 軍隊である・・・。 「く・・狂っている・・・!!?」 クラス中の 小学校1年生に そう思われただろう横室は なおも 続ける!! 「はやくしろおおお!!」 その後 何をやっていたのか いまだにわからない。。。 みんな ひたすら 『まちがえてはいけない!!」という思いにかられ

ほぼ 無言で 笑い一切なし!!

たのしいはずの時間は 恐怖の時間に変わったのだった・・・ この話は 仲間内でもいまだに 出るのだが、 あんなに やさしい 横室先生は なぜ 『カレーライス』のときだけ豹変するのか?という答えに たどりつけたものはいない。 Mちゃんも「おまえはじゃがいもだろおおお!!?」と怒鳴りつけられるような体験は 人生で このときだけであろう。。 私も 今年30歳になる。 小学校の出来事なので、もう20年以上前にもなるのだが 先生は 元気だろうか? 元気ならもう一度 カレーライスをしてみたいものである。 そしてそのときは 先生に なぜ あそこまで・・?ときいてみたいものだ・・

季節が変わり始めたころ ふいに思い出した 懐かしい 一ページ

先生、おいらも 一応大人になりました

END

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若かりしころの 思い出は いつまでも色あせないものですな~~

それでは また 気の向くままに


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